出光興産株式会社:AVEVAのバリューチェーン最適化ソリューションで精製オペレーションを変革
目標
- 意思決定プロセスを改善し、精製マージンを向上させ、製油所の設備資産の活用を最大化し、原油コストと運送コストを最小限に抑える。
- ダウンストリームオペレーションの標準化とサプライチェーンプロセスを簡素化により、本社および製油所間の俊敏性と透明性を向上させる。
- 企業のバリューチェーンを最適化し、
統合マルチプラントビジネスの経済的
機会を最大化する。
課題
- バリューチェーン全体の可視性の改善。業務プロセスが分断され、オペレーションがサイロ化されていた。
- LP計画モデルが不安定で複数製油所間の複雑なシナリオを最適化できず、
製油所における計画の信頼性が低下していた。 - 従来の計画ツールは、運用に専門的なスキルを必要とするため、新しいユーザーを育成したり、企業全体でモデルを共有したりする障壁となっていた。
成果
- バリューチェーン最適化により、精製マージンが1バレル当たり1~3セント増加した。
- 一つのアプリケーションでトレーディング、原油アッセイ管理、計画、スケジューリング、物流のオペレーションを標準化することで7つの製油所で意思決定プロセスを統一を実現。
- これまで分析できなかった複雑な
収益シナリオを確実に評価するため
ロバスト性の高いマルチ製油所モデルを開発した。 - エンドユーザーの育成にかかる時間を50%短縮:視覚的なユーザーインターフェースにより、非LP専門家向けでも
モデルを理解しやすくなり情報の更新や共有が容易になった。 - シームレスなデータ整合性とトレーサビリティを実現するクラウドの展開で
ビジネスプロセスを簡素化しビジネスの継続性を確保できた。
「AVEVAが提供しているのは単なるソフトウェアではありません。独自のアプローチで統一され、使いやすい意思決定ツールが
より良いビジネスプロセスを実現し、サプライチェーン全体の可視性を高めて生産性の向上に繋げるのです」
奥村和俊
出光興産株式会社
サプライ企画部シミュレーション課シニアマネージャ
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